山林や里山が全体的に荒廃しつつある中、より多くの人々が森林や林業に関わりを持ち、森林資源の有効活用を促進し環境を保全するため、山林所有者や地域住民が主体的に継続して携わることができる「自伐型林業」を推進している。

基幹産業であった農業が、高齢化や後継者不足等から衰退しつつあり、村に活力を取り戻すため、古くからある地域資源などの社会資本の活用、伝統工芸などの技術を持った職人＝匠を活躍させる一体的な取組「たくみの里づくり」を始めた。

日本版DMOに登録したNPO法⼈「⾚城⾃然塾（現在は公益財団法人前橋観光コンベンション協会に吸収合併）」が主体となり、観光メニュー開発や受⼊態勢整備に取り組み、サイクリングツアーやレンタサイクル等によりサイクリストを中⼼とした観光誘客を図る

　町全体を会場にした芸術イベント「中之条ビエンナーレ」を2年おきに開催。アーティストが町内に滞在して制作した作品を、町内各所に点在する温泉街や町家、廃校になった小学校や鉄道の廃駅等を整備して展示している。

ユネスコ無形文化遺産「佐原の山車行事」や伝統的建物群を活かしインバウンドを含む観光客拡大を目指す。DMC（地域特化型旅行会社）が主体となり官民連携したファンドによる支援を得て古民家等のリノベーションにより「水郷の街並みホテル化構想」を推進

遊休農地の拡大に危機感を抱いた有志が1.5haから始めた蕎麦畑は約10年で70haに拡大し、1口1万円から参加できるオーナー制度を導入。種まき・収穫・蕎麦打ち体験ができる参加型イベントは好評で、県内外からの関係人口を増やしており、乾麺や関連商品などのブランド商品化も展開

戸越銀座商店街連合会は、東急池上線の「戸越銀座駅」に接する、全長約1.3kmにわたる関東有数の長さを誇る商店街である。しかし長引く不況の影響を受けて、戸越銀座商店街も様々な苦難に直面し、多くの関係者の知恵や努力によりそれらを乗り越えてきた。

青梅線沿線の活性化施策。JR東と民間企業が連携して、随所にホテル開発を進める。空き家や無人駅を利用するだけでなく、地域として観光客を受け入れるという構造。奥多摩だけでなく管内全域への拡大を目指す。

十日町市は「スポーツ健康都市」を宣言し、また地域全体を巻き込んだ「大地の芸術祭」では多数の来場者数を迎えている。里山プロジェクトは地域おこし協力隊の中間支援組としてOB・OGや移住者を連携し、ネットワークを構築しながら、さまざまな事業を展開している。

小さな城下町で、古い町並みが残る地域。行政の商店街近代化の提案をきっかけに、町屋内部の公開プロジェクトが始動、観光客や市民の共感を呼び、補助金を頼らない会員制の外観改修が継続して行われてきた。