1億2千万人の土木ユーザーに伝わる広報を土木の見方を変えて、味方を増やす〜「広告業界出身の土木偏愛者」の活かし方〜

1億2千万人の土木ユーザーに伝わる広報を土木の見方を変えて、味方を増やす〜「広告業界出身の土木偏愛者」の活かし方〜1億2千万人の土木ユーザーに伝わる広報を土木の見方を変えて、味方を増やす〜「広告業界出身の土木偏愛者」の活かし方〜

土木学会2023年度会長特別プロジェクト 魅力ある土木の世界発信小委員会
土木学会Web情報誌「from DOBOKU」副編集長
株式会社ドボクのミカタ 代表取締役
小川 慎太郎

■伝わらなければ、存在しないのと同じ

私は、もともと20数年間、広告業界の端っこで企画やマーケティング関連の仕事をやっていました。毎日のように、「この商品がどうすれば売れるか?」、「もっと知ってもらうためには?」を考え、企画、実施する仕事です。

今から11年前、知り合いの土木技術者から市民向けイベントを手伝って欲しいという依頼を受けたことがきっかけで、土木の価値と魅力に惹かれ、今では“日本初・土木広報専門会社”を経営し、「広告業界出身の土木偏愛者」として、広報分野のお手伝いをしています。

詳しい自己紹介や経緯などはこちらをご覧ください。(https://dnm.jp/1073-2/

当時はまだ“土木広報”という言葉も使っていないような時代で、広報に対して積極的ではないどころか、ネガティブな雰囲気さえありました。

一方で、担い手不足の課題は顕著になってきており、土木業界のみなさんからは「若者に人気がない」、「もっと土木のことを知って欲しい」という声を耳にしていました。

現実はシンプルで、伝えようとしてこなかったため、良くも悪くも何も伝わっておらず、結果として、市民の中に「土木」というものが存在していないのと同じ状況に陥ってしまったのです。

■第三者の視点で寄り添い、つなぐ

 土木の価値と魅力が正しく、楽しく伝わるために、10年前から土木広報に関する活動に注力してきた私ですが、広報の専門家であると同時に土木偏愛者でもあります。一般市民と土木関係者を足して二で割らない…そんな特異な存在であるからこそ、双方に寄り添い、双方をつなぐ活動を大切にしています。

誌面の関係で簡単ですが3つだけご紹介します。

1.YouTubeチャンネル「ドボクのミカタ」 

https://www.youtube.com/@dobokunomikata

普段、目にする機会の少ない現場やそこで活躍する人にフォーカスし、動画で発信しています。

また、土木×歴史、土木×旅などの切り口で、一般市民向けコンテンツを発信しています。

お陰様でこの活動を評価していただき土木学会の「土木広報大賞2023」にて表彰していただきました。

2.土木学会2023年度会長特別プロジェクト「土木の魅力向上プロジェクト」

「自分の言葉で土木の魅力を語ろう」のショート動画(https://www.tiktok.com/@dobokutv

「自分の言葉で土木の魅力を語ろう」というテーマで、100本近いショート動画の制作に携わりました。

会長特別プロジェクトにおいて、“広報”をメインテーマにしたこと自体に、とても大きな価値があったと考えていますし、そのような機会に参画させていただいことは、とてもいい経験となりました。

 

3.広報コンサルティング

 普段の業務紹介のようで恐縮ですが、土木業界の企業、団体向けに広報に関するコンサルティング活動をおこなっています。

範囲は多岐に渡り、広報計画立案、広報ツールの制作、プレゼン研修、講演など、広報に関わる全てに関して、土木業界の皆様と一緒になって課題解決に取り組んでいます。

その際も第三者の視点を大切にし、企業(団体)と地域、企業(団体)と若者をつなぐことを目指しています。

■バタフライ・エフェクトを起こそう

 「広報」というと、どこか難しそう、失敗できない、キラキラしているという印象を抱く方も多いようですが、実はそんなことはありません。

もし、あなたが誰かと仲良くしたいと思ったらどうしますか?

相手を調べる? 話かける? 自分のことを知ってもらう? 共通の話題を見つける?

様々なアプローチがあると思いますが、いずれにしても最初の一歩は“ちょっとしたこと”から始まります。

広報も同じです。最初から高い理想を掲げたり、高度なことをやろうとしたり、ハードルを上げすぎて結局頓挫してしまっては全く意味がありません。

最初は「小さな一歩」からはじめてみて、継続することが重要だと考えています。 土木業界全体が広報を自分ごと化し、「小さな一歩」を踏み出すことで、バタフライ・エフェクトを起こし、日本全国1億2千万人の土木ユーザーに土木の価値と魅力が伝わることを願っています。

<土木広報に関するご相談は>

株式会社ドボクのミカタ 小川慎太郎 ogashin@dnm.jp
https://dnm.jp/