こんにちは。まずはこの仕事を選んだ理由を聞かせてください。
測量士の祖父が村役場に勤めていた影響で土木に興味を持ち、大学でも土木工学を専攻しました。就職先としてコンサルタントや公務員関係、ゼネコンなどの選択肢があったのですが「現場に出て、いろんな人と協力して働いてみたい」、そう思ってゼネコンを選びました。
現場に出たい、なんてかっこいい! でも、女性が少ない職種ではないですか。
そうですね。私もそう思って不安があったのですが、先輩方と話をしていくうちに女性が活躍できる会社だと分かってきました。
私は山口県の出身なんですが、高校生の時に起きた豪雨災害や、祖父母が住む南阿蘇村が熊本地震による被害を受けた際、そのどちらの復興工事にも鉄建建設が携わっているのを知り、いい会社だなと思ったんです(^^)
災害復興では自衛隊などがフィーチャーされがちですが、見えないところで土木関係の皆様が頑張ってくれているんですね。ありがとうございます! ちなみに今はどこの現場にいらっしゃるんですか。
今は入社5年目ですが、浜松町駅作業所に勤務し、JR東日本の工事現場で工事管理者として従事しています。
管理者なんですか( ゚Д゚)。わ、わ、若いですね!
JR東日本の営業線近接作業の経験や、その他いくつかの要件を満たせば、工事管理者の資格を取得することができます。とはいえ、やっぱり現場ではまだまだ若輩者ですから、日々勉強です。
浜松町駅での仕事内容を教えてください。
駅周辺の都市開発が進んでいる影響で、2029年には浜松町駅の乗降者人員が16万人増加するとの見込みがあります。そのため、利便性向上や混雑解消を目的として駅の改良工事を進めています。
電車を利用される方がいらっしゃるので夜間作業が基本です。終電の後に工事をするとはいえ作業員が線路内に立ち入るので、作業員が列車と接触したり、鉄道施設物への影響を伴う事故が起こらないように、また、始発からの列車運行に支障が出ないように施工管理をするのが私の役割です。
特に気を遣うのは作業終了後の跡確認・建築限界確認作業です。電車の通り道に部材などが残置されていると大事故につながり、鉄道利用のお客様へもご迷惑がかかります。社会的影響の高い工事ということを意識して日々従事しています。
夜勤は大変そうですね。
年間を通じて夜勤だったこともありますが、今は落ち着いていて毎月2~3週間程度が夜勤です。最初はちょっと大変でしたが、工事管理者の資格を取得してからは、夜勤に出て工事管理者として働くことにやりがいを感じられるようになりました。
女性の管理者は多いのですか?
あまり多くないです。同じ作業所にはもうひとり女性の後輩社員がいます。同じ日勤作業となった際は女子会をしたりしています。
女性として働きにくさってありますか。
女性用トイレがない現場では、ちょっと不便を感じますね(^^:)
でも今の現場は「けんせつ小町工事チーム」として登録されているので、女性用のトイレや休憩所、更衣室などもあって安心して働くことができています。
印象に残っている現場を教えてください。
2022年5月に行った浜松町駅の線路切換工事です(写真)。京浜東北線を止め、南行ホームを拡幅しました。初めて線路切換工事を経験したので、とても印象に残っています。駅利用者から便利になったと言っていただき、やりがいを感じました。
最後に、この仕事の魅力を一言で!
私が担当している施工管理は男女関係なく従事できる仕事だと思います。女性用トイレが少ないなど職場環境での不便さが残る現場もありますし、体力面ではやはり男女差はあるかもしれませんが、ひとりの技術者として働くことには女性だからといった問題はありません。
私もこれから鉄道以外の一般土木など、いろんなことを経験していきたいと思っています。興味があれば土木を働く場所のひとつの候補にしてほしいです。やりがいのある仕事ですよ!