安藤ハザマの地域社会との調和~社会貢献活動・文化貢献活動・地域創生~
株式会社 安藤・間
コーポレート・コミュニケーション部
伊藤 桃
■基本的な考え方
「ものづくり」の現場は、地域の皆さまとの日常的な協力関係の上に成り立っています。
当社は、地域社会を構成するさまざまなコミュニティに対する貢献を継続的に展開し、企業市民としての責任を果たしています。地域が抱える少子高齢化や地域経済の縮小などさまざまな課題解決に向けて、脱炭素化、雇用創出などをはじめとする地域の魅力を高める新たなソリューション提供を推進し「地域創生」に取り組んでいます。
■社会貢献活動
1.技術研究所のPR活動
茨城県つくば市に1992年に開所した技術研究所では、四半世紀以上にわたって技術・研究開発を行っています。開所以来、多様なお客様をお招きし、市民の方々の生活基盤がどのようにつくりあげられているかについて、当社のみならず建設業界全体PRを行っています。
例年、一般市民を対象とした研究所見学会(文部科学省主催、科学技術週間)を開催しています。2023年は、国際協力機構(JICA)からの協力要請を受けて、ドミニカ共和国の建築およびインフラの耐震化に係る機関に携わる研修生向けの見学会も実施しました。特に当社の建築系耐震技術に対して非常に強い興味を持っていただきました。
2.「可能性アートプロジェクト」への賛同
当社は、ESG経営の一環として、TOPPANホールディングス株式会社と特定非営利活動法人サポートセンターどりーむ、一般社団法人障がい者アート協会の三者が共同で取り組んでいる「可能性アートプロジェクト※」に賛同し、多くの人が目にする建設現場の仮囲いを作品公開の場として活用しています。2024年1月末時点で全国で累計40か所の現場に展開しており、着実に数を増やしています。障がい者アーティストへの経済支援額も毎年増加しており、障がい者の社会活動への参加および経済的自立に大きく貢献しています。
※:障がいのあるアーティストの描くアート作品(可能性アート)を価値化し、社会的課題解決(障がい者の自立支援)と経済的事業活動の両立を目指す取り組み。
■文化貢献活動
当社は長年、文化財・歴史的建造物の保存修理・復元事業に取り組んでいます。明治以降に建てられた近代遺産と呼ばれる建築の保存修理・耐震補強工事も多く手がけており、2022年度は福岡県北九州市発注の重要文化財・旧門司三井俱楽部の耐震補強保存修理工事が竣工しました。
城郭建築分野では、文化財天守の耐震改修工事や伝統構法による木造復元工事、伝統的な石垣の保存修理工事においても、当社の技術が高い評価を得ています。さらに、先進技術と伝統的技術を融合させた技術開発を積極的に実施しています。大洲城の3Dモデル化、伝統的建築材料の劣化状況把握・調査など、当社が蓄積してきた技術を文化財・歴史的建造物、土木構築物の保存修理・復元事業などに展開し、今後も社会貢献に役立てていきます。
■地域創生
2023年1月に、当社、埼玉県久喜市とエアデジタル株式会社との3社で、デジタルスポーツマシンを活用した「フレイル予防プログラム」の構築についての連携協定を締結しました。
国内最大級のデジタルスポーツクラブ「スポーツ60&スマート」を埼玉県久喜市の大型商業施設「アリオ鷲宮」に出店し、国内で例のないデジタルスポーツを活用した高齢者の健康維持やフレイル予防という社会的課題の解決を目指し、地域創生につながる取り組みをしています。
久喜市は、スポーツや運動等を通じて誰もが心身ともに健康となり、躍動する活気あふれるまちを目指すため、「健幸(けんこう)・スポーツ都市」を宣言し、スポーツによる豊かなコミュニケーションを通じて、世代を超えて人と人がつながり、いきいきと暮らせる都市を目指しています。
スポーツや運動を通じて、皆さまに愛される「フレイル予防プログラム」の構築に努めています。
本協定における連携の範囲
1.デジタルスポーツマシンを活用した市民のスポーツ実施率向上に関すること
2..デジタルスポーツマシンを活用したフレイル予防に関すること