「土木の価値と使命」を伝える活動
~子ども向け土木本物体験イベント~
噂の土木応援チームデミーとマツ 共同代表
土木の妖怪マツ
松永 昭吾
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1.「噂の土木応援チームデミーとマツ」とは
噂の土木応援チームデミーとマツ(以下、デミマツ)は、「土木の価値と使命」を伝えるために工学博士で土木技術者である長崎大学の出水享(でみずあきら、土木の妖精デミー、42歳)と、株式会社インフラ・ラボの松永昭吾(まつながしょうご、土木の妖怪マツ、52歳)が2016年4月に結成したボランティアユニットです。
ホームページ https://doboku.wixsite.com/index
Facebook https://www.facebook.com/dobokugo/
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2.デミマツの活動
実際の土木現場で「生コン打設」、「コンクリート吹付け」、「砕石場での岩盤爆破」などの体験をとおして土木を面白く、楽しく伝える活動を行っています。これまでに全26回の土木体験イベントを実施しています。体験前に行う座学においては子ども達に「土木は優しさをかたちにする仕事」、「得意な勉強を頑張ればかっこいい仕事ができる」ことをわかりやすく伝えています。また、学童保育、小中高校での出前・オンライン授業や、行政機関、企業、業界団体での講演、土木広報の支援・助言も行っています
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3.デミマツのこだわり
土木体験イベント開催の際は、必ず保護者に同伴していただいています。これは、安全管理のためであるとともに、子どもを通してその保護者たちにも将来の日本を身近に感じていただくこととを目的としています。さらに、その現場や工場で働く職員の方々とそのご家族にも参加いただいています。これは、家族を支えるお父さんやお母さんの仕事を知り、誇りに感じていただくことで、土木ファン、土木技術者・技能者ファンを家庭内から増やし、支えていただく機運を醸造することを目的としています。少人数でのイベントとなるため、テレビ、新聞、雑誌などメディアとの関係を大切にし、また参加者によるSNSによる発信を促せるようフォトジェニックな撮影場所なども現場内に用意するよう配慮しています。
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4.受賞や学会活動
これまでに500件以上のメディアに取り上げられるとともに、土木学会から土木広報大賞2018優秀賞、2019準優秀賞(教育教材部門)、2021特別賞を受賞しています。その他、ソロ活動を含め土木広報に関する広報活動を精力的に行っており、2020年度からは土木学会誌編集委員、2021年度からは土木学会web情報誌「from DOBOKU」(https://from-doboku.jp/)の編集長としても活動しています。また、マツは「未来の土木コンテスト2022」(土木学会主催)の選考委員長を務めます。
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5.デミマツの野望~土木広報をもっと素敵に・もっと身近に~
土木広報大賞の受賞をきっかけとして全国に土木広報活動の和を広げていきました。例えば、2020年12月に開催された全国建設青年会議全国大会「テーマ:子供たちへ建設業の未来を繋ぐために」においては、約550名の聴講者の前で講演を行うとともに、田中里沙氏(事業構想大学院)、国土交通省官房技術審議官(当時)の東川直正氏らとともにパネルディスカッションを行うことができました。このように土木広報大賞はデミマツの活動の和を大きく拡げてくれただけでなく、広報熱をさらに加速させてくれました。また、表彰式後に開催された懇親会で同志たちと語る土木の未来は、我々にとって大きな刺激となりました。しかし、土木広報大賞が隔年開催となったことから「デミーとマツの土木広報大賞2020」(2020年11月18日、土木学会後援)を開催しました。土木広報の草の根活動にも光をあて、土木広報の裾野を広げ、土木広報に貢献する団体、人材のつながりをさらに強固とすることができたと自負しています。
コロナ禍となった2020年からは、工事現場や工場で行う土木体験イベントを約2年間自粛し、デミーは「デミー博士」としてタレント活動を始動、マツは、「橋の町医者マツ」として「紀寿橋梁生誕祭2020」実行委員長、「福岡北九州高速道路公社設立50周年/開通40周年イベント」アドバイザーを務めたほか、小中高校向けの出前授業、月1回の市民土木講座「ふくおか教養塾」での講師、大人のための土木的舟遊びガイド(舟遊びみづは)など地道な活動を続けています。現在は、感染拡大防止に配慮しながら土木体験イベントを再開しています。こんなデミマツとコラボしたいという方は、お気軽にご連絡ください。
<連絡先> 噂の土木応援チームデミーとマツ事務局
〒813-0013 福岡市東区香椎駅前2-11-21-601 TEL.092-410-7170,FAX.092-410-7177
メールアドレス matsunaga@infrastructure-lab.com(マツ) 本稿中☆印の写真は、松永昭吾撮影