CNCPプロジェクト:適疎な地域づくり研究会 ホームページ「適疎な地域づくりのページ」を紹介

CNCPプロジェクト:適疎な地域づくり研究会 ホームページ「適疎な地域づくりのページ」を紹介CNCPプロジェクト:適疎な地域づくり研究会 ホームページ「適疎な地域づくりのページ」を紹介

シビルNPO連携プラットフォーム 常務理事/事務局長
メトロ設計株式会社 取締役
田中 努

 

■「適疎な地域づくり」の活動

「適疎な地域づくりを考える」活動は、CNCPの理事と賛助会員のゼネコンの有志によって、2019年2月に始まり、計31回の議論を経て、今日に至っています。

1)ステージⅠ(2019/2~2021/7)

研究会では、まず、社会的課題の解決を図る事業手法(特にソーシャルビジネス)と企業の共通価値の創造(CSV事業)を学習すると共に、建設分野における社会的課題の解決を図る事業を広く調査・研究し、望ましい活動・事業とは何かを明らかにすることを目的として、キックオフしました。CSVとは、Creating Shared Valueの略で、社会的課題を工夫のある事業で解決を図ると共に、合わせて企業価値の向上を図る事業を意味します。

計10回の研究会の結果、「インフラメンテ/災害対応への貢献/新規事業への貢献/中央と地方の格差問題/土木という物語」の5つの事業化領域に絞り込み、計17モデルをまとめました。

私たちの目指すCSVとは、「余力で奉仕する社会貢献」とは全く異なるもので、「社会貢献そのものを本業に据える」ことです。研究会で取り上げた全ての社会的課題は、今後の「建設業界そのもののあり方」を問うているもので、一企業のレベルでは到底解決できない高いハードルを越えることに挑戦するものであります。

【参考】CNCP通信Vol.88/2021.8:土木と市民社会をつなぐ事業研究会(CSV研究会)ステージⅠ終了報告/山本卓朗

2)ステージⅡ(2021/9~2023/4)

ステージⅡでは、CSV事業を強く意識して、建設業界の新たな事業、20~30年先に「脱請負」の新事業を作るための「泥臭い議論」に力を入れました。自社の枠を超えて、ゼネコンとして一歩前に進む形を議論しました。社会課題としてメンバーが取り上げた課題の中から、ゼネコンが関われる領域が広そうな「大都市と適疎な地域づくりの連携支援事業」をテーマに選び、建設会社が「適疎な地域づくり」に貢献できそうな案を、社会性と事業性を確認しながら、現実的な形にしていく取り組みをしました。

計9回の研究会を経て、議論した結果を文章化し、政策になり得る大きなビジョンを「提言(案)」にまとめました。

【参考】CNCP通信Vol.109/2023.5:「適疎(てきそ)な地域づくり」への提言(案)~過疎と過密の議論を超えて~/土木と市民社会をつなぐ事業研究会

3)ステージⅢ(2023/7~)

適疎な地域についての考え方と今後の調査の進め方について議論を行い、取り組み方を確認しました。ステージⅡの研究で分かった「人それぞれ、地域それぞれの適疎がある。過疎にも過密にも、その中に適疎がある」という認識を核に、CSV事業を常に意識し、様々な方々と議論しながら、ゼネコンの関わり方、土木が参画することにより質的・量的に向上する方法を研究していきます。 そのために、全国各地で行われている「地域づくり」から、私たちが好事例だと思う「適疎な地域づくり」を集め、CNCPのホームページに掲載して、この問題に関心のある方々に情報提供をしつつ、様々な方々と意見交換し、望ましい土木の関わり方を模索していきたいと考えています。

■「適疎な地域づくり」のホームページ

CNCPのホームページには、「適疎な地域づくり」のサイトがあるのをご存じですか? 今年の春に立ち上げ、時々改修して、少しずつ変わり続けています。

まず、CNCPのホームページのTOPページから、下図の3カ所のいずれかをクリックして、「適疎な地域づくりのページ」に飛べます。

左は、CNCPのホームページのすべてのページの上端に示される「グローバルメニュー」と言います。

上の画面では、最上部の「適疎な地域づくり」のみが示されていますが、そこにカーソルを持って行くと、左のようにプルダウンメニューとして「適疎な地域づくりのページ」のサブメニューが現れるので、目当てのページがあれば、直接、そこに飛べます。

次ページの画面が、「適疎な地域づくりのページ」のTOPページです。

下記のURLか、右のQRコードを利用すれば、いきなりこの画面に入れます。

https://npo-cncp.org/page-7364

「適疎な地域づくりのページ」は、「代表あいさつ/適疎とは?/提言/事例集/今後のネットワークづくりに向けて(作成中)/参考資料」の6つ(現在5つ稼働)で構成されています。

上の画面の大型ボタンか、各頁の上端のグローバルメニュー(前述)か、各頁の下端にある下図のボタンかで、見たいページにジャンプしてください。

■代表あいさつ

CNCPの山本代表理事の「適疎な地域づくり」に対する挨拶です。

■適疎とは?

CNCPプロジェクトの1つである「適疎な地域づくり研究会」の取り組みの考えを示しています。

■提言

冒頭で説明した「ステージⅡ」の最終まとめの「提言」を、ホームページ掲載を機に見直した「Ver.2」を掲載してあります。pdf版のダウンロードもできます。

■事例集

「適疎な地域づくり研究会」のメンバーが適疎な地域づくりの好事例だと思う活動事例を100件ほど、ピックアップしました。その活動の地域・団体名と概要を数行で示し、活動が紹介されているオリジナルのサイトのURLを、まとめて掲載しました。次ページの「事例集」の画面の地図の右側の地方名をクリックすると、各地域の事例の紹介ページに飛びます。 現在、新たな100事例の追加と、活動内容や名称から事例を抽出できる「検索システム」の追加に取り組んでいます。

■参考資料

ここには、これまでの調査や検討の過程でまとめた資料を含め、下記の情報を掲載しています。

・「適疎な地域づくり」に関する年頭のあいさつ⽂<3件>

・「適疎な地域づくり」をめざして(CSV研究会の勉強資料)<4件>

・私たちが前述の「地域づくりの事例集」の抽出に利用した外部の事例集<13件>

・ 中央省庁が紹介する「地域づくり」の事例集<6件>

・ 民間団体が紹介する「地域づくり」の事例集<5件>

・ 学会誌・業界誌が紹介する「地域づくり」の事例<18件>

■お問い合わせ窓口

各頁の下端に「お問い合わせ窓口」の案内を掲載してあります。皆様の多様なご意見やご提案をお待ちしております。