北陸インフラ総合連絡会議の活動紹介
北陸インフラ総合連絡会議 代表
金沢大学 理工研究域 地球社会基盤学系 教授
桝谷 浩
■北陸インフラ総合連絡会議とは
北陸インフラ総合連絡会議は、北陸道路研究会と北陸3県(福井県、石川県、富山県)コンクリート診断会から構成される団体です。本会議は、建設会社、コンサルタンツ会社などの民間企業(産),大学(学)およびインフラを管理する地方公共団体(官)のメンバーが構成員となっており、北陸地域の産学官連携体制を構築しています。
本会議の主な活動内容は、以下になります。
●各団体・組織の土木セミナーなどの活動展開
●各団体の活動による情報の共有化
●産官学の技術者連携による技術者育成
●各学会、各協会および各種委員会などの情報共有と選択・集中したセミナーの開催
以下に、本会議で構成される各団体の活動内容について紹介します。
■北陸道路研究会(1953年11月設立)
北陸道路研究会では、産学官のメンバーが参加する研究集会を年1回開催し、道路、橋梁等に関する知識・研究・実地の経験を共有するとともに、北陸地方における道路及び道路交通の発展に少しでも寄与できるように意見交換をしています。また、研究集会以外にも研究部会活動(構造部会、材料部会、計画部会、地盤地震部会等)や資料・文献の情報交換および見学会なども行っています。
■富山県コンクリート診断会(2007年7月設立)
富山県コンクリート診断会は、コンクリート診断士の資質を向上させ、社会へ貢献するとともに、診断士の社会的信用・地位を向上させるため、最新の診断技術と補修・補強材料または新工法などの知識を吸収できる講習会・現場見学会など行っています。また、共に学び、効率的な連携の場を提供できるように技術セミナー、フォーラムおよびシンポジウムなどを開催しています。
■石川県コンクリート診断会(2006年6月設立,2018年8月NPO法人化)
石川県コンクリート診断会では、コンクリート診断技術に関する情報の収集と会員への提供、会員の知識や能力向上のための活動、会員相互の親睦および連絡、人材育成などを行い、「コンクリート診断士」の社会的地位向上に努めております。人材育成に関しては、小学生を対象とした出前講座の開催や官公庁職員の技術力向上のための研修会へ講師を派遣しています。
HP https://ishikawa-cd.jimdofree.com/
■福井県コンクリート診断会(2004年3月設立)
福井県コンクリート診断会では、技術交流会、講義形式研修会、現場見学会などを行い、コンクリート診断士としての資質を向上させています。また、福井県道路メンテナンス会議、地域鉄道会社への支援や協働など社会全体の健全な発展に貢献しております。さらに、維持管理の重要性を訴えるセミナーやHP等による広報活動を通してコンクリート診断士の社会的な地位向上に努めています。
●私たちは、土木学会インフラパートナー団体の仲間です。