土木コミュ+IP(インフラパートナー)
土木と市民社会をつなぐフォーラム&土木学会インフラパートナーG 幹事長
CNCP 常務理事&事務局長
(メトロ設計 取締役)
田中 努
■「土木コミュ+IP」を始めます
「土木学会 土木広報センター インフラパートナー・グループ」については、先月4月号に紹介しましたが、土木広報センターは、2024年度から、下図のように再編成されようとしています。「インフラパートナーG」は、下から3番目に書いてあるグループです。
「土木広報センター」は、土木学会の「企画戦略グループ」の「コミュニケーション部門」の「学会誌編集委員会・土木の日実行委員会・社会コミュニケーション委員会」と並んでいる組織ですが、皆さん、ご存じですか? 私は、土木学会の多数の小委員会に参加し、ず~っと毎月2~3回、学会に来ていましたが、CNCPの山本代表と出会うまで、「土木広報センター」の存在を意識しませんでした。
しかし「土木広報センター」は、土木と市民をつなぐ面白い活動を、精力的に展開しています。世の中には、知らないから見ないだけで、見てみると面白い!っていうのは、沢山ありますね。ここ「土木コミュ+IP」では、土木広報センターとインフラパートナーの取り組みを紹介していきます。
■今月のトピックス
国際企業映像協会(ITVA-日本)が主催する「CONTEST 2023」に、土木学会から応募し、社外・コミュニケーション部門で、以下の3作が入賞しました。
・自分の言葉で伝える土木(2023年度会長特別PJ):金賞
・【となりの現場めし】第4弾「都市土木」(土木学会tvグループ):銅賞
・土木学会公式プロモーション動画「Join us!」(土木広報センター):審査員特別賞
土木広報センターのサイト(下記のURL)で、それぞれの動画を見ることが出来ます。是非、見てみてください。
https://committees.jsce.or.jp/cprcenter/node/407
■土木広報センターのサイトのコンテンツ
土木広報センターのサイトのホーム(https://committees.jsce.or.jp/cprcenter/)には、下記のように沢山のバナーが並んでいます。初めて見る方も多いと思います。それぞれの概要を下記に示しました。ホームページからでも、下記の個別のサイトからでも、是非、覗いてみてください。
■土木学会face book(https://www.facebook.com/JSCE.jp/reels/)
土木学会本部のface bookです。フォローワー4.7万人です。
■土木学会tv(https://www.youtube.com/JSCEtv)
チャンネル登録者数2810人で、534本の動画があるそうです。前掲の「ITVA-日本 CONTEST 2023」に入賞した作品の他、下記の「ドボクのラジオ」や「インフラ動画解説」なども見られます。
■ドボクのラジオ(http://doboradi.jsce.or.jp/)
「ドボラジ」では、土木関係者や土木好きの方をゲストにお迎えし、中央区を中心に東京のインフラに関する旬な話題や、土木の魅力をわかりやすく、そして熱く語っています。(中央FM 84.0MHz)
■from DOBOKU(https://note.com/from_doboku/)
土木のことをカジュアルに噛み砕いたユニークな形で届けることを目的に、土木工学の専門家やインフラ管理支援ボランティア、土木工学を志す学生たちが文章、写真、イラスト、動画、音声配信などのコンテンツを発信しています。
■インフラ動画解説(https://www.youtube.com/JSCEtv)
土木学会の専門家が分かり易く解説します。これまでコンクリート編・下水道編・地震編・土砂災害編・河川分野・橋梁分野があります。上記の「土木学会tv」に掲載しています。
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■土木広報大賞2023(http://koho-taisho.jsce.info/)
日本全国の各地域で展開されている様々な広報のうち、暮らしを支えている土木の役割・意義・魅力について広報を行っている活動または作品などで、他団体の模範となるもの、他団体への展開が期待されるものなどを取り上げ、顕彰することを目的として行っています。
■未来の土木コンテスト(https://committees.jsce.or.jp/cprcenter0102/)
土木学会が、未来を担う子供たちに向けて開催するコンテストです。未来を創造する「力」(企画力・実行力・総合力)を兼ね備えた土木の迫力を、社会に発信することを目的としています。
■土木コレクションHANDS&EYES(http://dobokore.jsce.or.jp/)
土木界が保有する歴史資料、図面、写真など普段目にすることができない各種コレクションを展示公開するものです。2008年から始まりました。
土木コレクションの展示内容を一言で表すならば、「HANDS+EYES」です。明治期から昭和初期の土木エンジニアが高い志、熱意、プライドを持って国土づくりに取り組んできたことを、美しく繊細な手書き図面をベースに伝える展示を「HANDS」と呼んでいます。また、近年の土木エンジニアが様々な社会要請に応じて、新しいコンセプトのプロジェクトを生み出してきたことを、魅力的な写真をベースに伝える展示を「EYES」と呼んでいます。
■ドボコレミュージアム(https://www.jsce-dcm.com/)
土木コレクションミュージアムの略で、土木界が保有する、普段目にすることができない貴重な写真や図面、歴史資料の数々をweb空間上にバーチャルで展示・公開しています。
ここの展示では、日本で開催された2つのオリンピックを軸に、世界でも高い生活水準を誇る都市 TOKYOを支えるインフラの魅力を社会背景とともにお伝えします。過去から未来へと脈々と受け継がれてきた土木の蓄積とともに、変貌を遂げてきたTOKYOをぜひ実感してもらえれば幸いです。
■市民普請(https://committees.jsce.or.jp/cprcenter0101/)
『市民が主導的な役割を果たしながら、地域を豊かにするために実践する公共のための取り組み』が“市民普請”です。まちづくり、みちづくり、川や湿地・里山・里海の再生等、地域の防災計画の立案等、市民普請の対象は多岐にわたります。
■オープンキャンパス土木学会
(https://committees.jsce.or.jp/cprcenter0103/taxonomy/term/6) 土木学会関係者やその家族、地域の方々、土木分野への進学・就職希望者など多様な方々を、四谷の「学会本部」に招き、学会及び学会員が有する知見や技術、資料等を活用した「聞く」「見る」「触れる」体験の中で、『土木』の魅力を伝え、『土木』への理解を深めていただく場を提供します。
■今年の夏は、おうちで土木~めざせ!未来の土木博士!!
(https://committees.jsce.or.jp/cprcenter0103/taxonomy/term/7)
2021・2022年に、夏のオンライン自由研究イベントを2日間にわたり開催しました。参加者は小学生で計31名。A・Bコース×1時間×2コマで、合計4コマ(斜面防災実験、ろ過・水質実験、耐震実験、ポケドボカードゲーム)での構成です。参加者には、実験キットを事前に送付し、当日は、オンライン上で、先生と子どもたちによる「対話」を重視しながら土木を学べるようにしました。授業に参加した子どもたちには、『どぼく博士』の認定証を授与しました。
■全国土木弁論大会(https://committees.jsce.or.jp/cprcenter02/taxonomy/term/11)
2022年から、「ことば」だけで土木を語る、全国土木弁論大会「有馬優杯」を開催しています。伝統的なスピーチ競技である「弁論」を通じて、土木の重要性や魅力の言語化、業界内外での新たな議論の促進を目的とした企画です。「ことば」と「こころ」に向き合ってきた弁士たちが、2023年度は「命をまもるためにできること」をテーマに、渾身の土木弁論で腕を競いました。
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■土木の日(https://ftp.jsce.or.jp/committee/day/index.html)
11月18日を「土木の日」と制定しました。続く土木学会の創立記念日である11月24日までの1週間を「くらしと土木の週間」として、土木学会本部・全国8支部で、一般の皆様を対象とした各種イベント、活動を展開しています。
■インフラパートナー(https://infrapartner.jsce.or.jp/)
地域に根差したより密接な『連携』という観点から、インフラに関わる市民・団体とパートナーシップ(合意書)を結び、土木学会各支部を交え、連携を図る『インフラパートナー制度』。合意した団体をインフラパートナーと呼び、全国に18団体がいます。
■土木i:どぼくアイ(https://doboku-i.jp/node)
私たちの身の回りにあるさまざまな「土木」についての情報源として、見たいところを見たいときに、知りたいことを知りたいときに、すばやく情報が取り出せることを目指しています。「どこかによい見学先があるか」「学習の参考になる講習会はあるか」が探し出せるように、まずは、土木に関係する機関や団体、学協会の行事情報をできるだけ集めて検索できるようにしました。
■土木偉人かるた(https://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail.asp?id=3045)
48人の土木偉人をかるたにし、土木偉人と土木偉人の代表する功績を絵札にしました。遊びながら、土木偉人が行ってきた功績と土木事業への熱い思いを覚えられます。絵札の裏面には土木偉人の豆知識つきです。学校での土木史教育の副読書として、また土木系サークルやご家庭の教育ツールとして、楽しくご活用ください。
■ポケドボカードゲーム(https://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail.asp?id=3059) ポケドボは、広い土木のフィールドの中でも子どもたちの生活に直結する「防災・減災」をテーマとしたゲームです。子どもたちには、遊びを通じて防災・減災の考え方や土木の大切さを伝えます。またインフラと災害の関連性、予防保全や事後復旧の必要性もルールに盛り込んでいます。