土木学会インフラパートナーグループの活動開始!

土木学会インフラパートナーグループの活動開始!土木学会インフラパートナーグループの活動開始!

土木学会インフラパートナーグループの活動開始!

インフラパートナーグループ&土木と市民社会をつなぐフォーラム 幹事長
シビルNPO連携プラットフォーム 常務理事/事務局長
メトロ設計(株) 取締役
田中 努

■「土木学会インフラパートナー」とは

「土木学会インフラパートナー」とは、土木学会が市民団体との連携を目的として2020年度に立ち上げた「インフラパートナー制度」に沿って、土木学会の会長と支部長と団体代表との間で「インフラパートナー合意書」を結んだ団体のことです。

私たちCNCPもインフラパートナー団体の1つで、右がその合意書です。ここに書かれている「合意」の内容は、次の通りです。

1)地域に根差したより密接な『連携』という観点から、インフラに関わる市民・団体とパートナーシップ(合意書)を結び、土木学会各支部を交え、連携を図る。 2)協定に沿って、次の活動を推進する。

●土木学会側

・パートナーが開催するイベントへの参加及び後援・広報PR、講師等専門家の派遣

・パートナー活動を土木学会の広報ツールにより対外的に発信

・本部委員会、支部及び他団体との交流・情報交換の場の提供など

●インフラパートナー側への協力要請

・土木学会のイベントへの参加・PR

・地域インフラ改善のための提案

右の表が、全国にいるインフラパートナー団体の仲間で、それぞれ、土木学会の右端欄の支部との繋がりを持っています。

■「シビルNPO推進小委員会」から「インフラパートナーグループ」へ

2014年のCNCPの設立と併せて、土木学会には、連携窓口となる「シビルNPO推進小委員会」が設置され、これまで、この小委員会の委員とCNCPの理事・会員が連携して、様々な活動を行ってきました。しかし、昨年度、学会事務局から親委員会の「教育企画・人材育成委員会」の活動見直しが求められて、再編検討が行われ、この小委員会が、常置委員会でなく、通常の原則2年で終了する「時限委員会(タスクフォース型)」に位置づけられ、土木学会との繋がりが切れることになりました。

そこで、「コミュニケーション部門」の「土木広報センター」と相談し、今月(4月)から「土木広報センター」配下の「インフラパートナーグループ」(下図参照)として活動することになりました。

「土木広報センター」は、CNCP設立時に、学会トップの思いであった「土木と市民との溝を埋める」という活動を、「土木広報センター」は学会の立場で、「CNCP」は民の立場で行うとして設置された「兄弟組織」と言えます。

■「土木と市民社会をつなぐフォーラム」と「インフラパートナーグループ」の関係

これまで、「シビルNPO推進小委員会」とCNCPは、その他の賛同者とともに、「土木と市民社会をつなぐフォーラム」という「どこにも属さないバーチャルな情報交換の場」を作って、協働してきました。

このフォーラムの目的は、「①土木と市民社会をつなぐ活動をしている人たち」と「②土木に関わる社会課題に取り組む人たち」の活動紹介とフォーラムとの情報交換、およびその方たち相互をつないでの連携・協働することであり、インフラパートナー制度の目的と本質的に同じです。

インフラパートナーは、土木学会との「合意書」を結んだ団体ですが、フォーラムの対象は、それより広いので、前掲図のように、フォーラムに内包できます。

また、インフラパートナーが同様の活動をしている他の市民団体と情報交換や連携したり、新たなインフラパートナー候補を探す場合に、既にそのような団体とつながりのあるフォーラムやCNCPとの連携が有用だと思います。

■2024年度からの活動方針

土木学会コミュニケーション部門の2023年度の事業計画には、「土木学会と市民協働団体との連携を目的として、2020年度に立ち上げた『インフラパートナー制度』の拡充を図るとともに、インフラパートナー相互の理解を深める。」とあります。「インフラパートナーグループ」は、これを実施するために、設置された組織です。

まずは、次の3つの活動方針で、取り組んでいきたいと考えています。

1)現在のインフラパートナー団体と土木学会との接点を増やす

・活発・意欲的なインフラパートナー団体から、意見交換を行い、ニーズや関わり方を検討する。

2)インフラパートナー団体を増やすための方法・ツールの検討

・18団体から、30団体程度まで増やすイメージで。

3)インフラパートナー団体の活動を外に発信していく

・既存の広報ツール(土木学会HPやCNCP通信他)を活用し、インフラパートナー団体の活動を紹介していく。 ・インフラパートナー団体であるCNCPの活動(CNCPプロジェクト)も、土木学会のインフラパートナーのサイトに投稿し、切っ掛けを作る。

上記3)の1つめの事例として、既に、CNCP通信に、インフラパートナー団体の活動紹介を寄稿していただいています。冒頭の「インフラパートナー団体(全18団体)」の表の左から2列目に、記事の掲載Vol.が書いてあります。

今月から、CNCPと土木と市民社会をつなぐフォーラムで運営しているホームページで、CNCP通信の検索システムの運用が始まりますので、検索条件に、表のVol.番号か、所属団体に「インフラパートナー」と入力していただくと、皆さんの活動紹介記事が参照できます。

■PCで見る方は、下記からお入りください。

https://npo-cncp.org/journal/backnumber

■スマホで見る方は、右のQRコードからお入りください。

■インフラパートナー18団体の皆様へ

前述のような経緯で、土木学会の土木広報センターに、「インフラパートナーグループ」が設置され、CNCPと土木学会の連携窓口として設置されていた「シビルNPO推進小委員会」のメンバーが移って、活動します。

まずは、上記の方針のように、皆様との意見交換から・・と考えております。後日、連絡を差し上げます。また、皆様から、ご意見・ご要望がありましたら、お寄せください。

どうぞ、よろしくお願いいたします。