同NPOが主体となり、市と連携して様々な魅力をもつ建物が集積する尾道の景観を守りつつ、移住・定住・起業する若者を呼び込むため、100件を超す空き家・空き店舗を再生した。竹原市･三原市･尾道市の３市も共通の地域課題に対し「せとうちファンづくりプロジェクト」に取組んでいる。

周年観光農園経営に併せて、地域住民と共同で「㈱川西郷の駅」「NPO法人ほしはら山の学校」を立上げ。医療・観光・生活必需品の販売など自らの生活を守る住民自治のプラットフォームづくりと廃校を活用した子供達の里山農作業体験を提供。これらを自治体・事業者の垣根を越えて共同PR

勉強会・交流会の開催、県市町や関係団体などと連携した「地域づくりサポートデスク」の設置、行政機関や金融機関、大学などで構成する「さとやま円卓会議」による人材・資金・連携先の確保などのノウハウ提供・個別相談のほか、サイト運営を通じ登録者の活動情報発信ツールを提供

萩市は城下町の佇まいが現存し、吉田松陰をはじめ高杉晋作や伊藤博文などを輩出した。萩全体を屋根のない博物館と見立てる「萩まちじゅう博物館」を推進している。萩を訪れる人自身が地域の魅力的な場所や古民家をめぐり、そしてそこには多彩なプログラムが用意されている。

宇部には産官学民一体となった「宇部方式」による課題解決の土壌がある。中心市街地の賑わいを創出するため、民間所有の空き地に、芝生広場と、コンテナを活用した子育て支援施設、創業支援施設を宇部市が整備、まちづくり会社の同社が運営している。

同市脇町は江戸時代より阿波藍の集散地として繁栄した。地元自治会を中心に「うだつの町並み再生協議会」を立ち上げ、(株)MIMAチャレンジも参加し対策を協議。同社は古民家を改装しイタリアンレストラン Punta、ホテルPaysage MORIGUCIHなどをオープンさせた。

町の移住交流プロジェクトを担う同法人が県や町と連携し、古民家改修等によりICT企業等の進出環境づくりを推進。閉鎖されていた縫製工場を改修し、コワーキング施設「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」を開業した。神山町は「神山まるごと高等専門学校」でも著名。

高松丸亀町商店街振興組合が民間主導で100年構想を描き、まちづくり会社が市街地再開発組合から保留床を取得、また地権者から権利床を借り受け、合理的なテナントミックスを目指した。更に単なる商業の再生ではなく、住民にとって魅力的なライフインフラの再整備を進めた。

父母ヶ浜での「天空の鏡の写真」が注目を浴び{2017年)、観光客が急増。この人気を一過性のムーブメントに終わらせないために、地域内外の人材が協働するコミュニティをつくり、既存の概念に捉われない地域自走型の創業が続き、成功する好循環が生まれた。

2016年、大洲の城下町の町並みが一斉に取り壊しや新築、改築などが進む時期があった。同法人は2018年に設立し、まちづくりビークル㈱KITAと共に観光を軸にまちづくりに取り組み、連携促進やまちづくり推進を目的とした定期会合「大洲まちづくり大学」やシンポジウムを開催している。